現在、全国書店様で東京創元社創立60周年フェアが開催されています。
著名人による推薦、マンガ家によるお気に入りキャラクター書き下ろし帯などと並んで、「あなたが選ぶ東京創元社のベスト1」という帯のものも用意されていますが、こちらは昨年読者の皆様にアンケートを行った結果をもとに作成したものです。

60周年特設サイトでは、800通を超えるアンケートの中から、読者の皆様からいただだいたコメントを一部ご紹介させていただこうと思います。
今回は、「30代が選んだ第1位」の北村薫『空飛ぶ馬』に寄せられたコメントと、「40代が選んだ第1位」のアイザック・アシモフ『黒後家蜘蛛の会〈１〉』に寄せられたコメントをご紹介させていただきます。
 

北村薫『空飛ぶ馬』に寄せられたコメント。

・K・M様（32歳、男性）：
何気ない日常に潜む謎がこれほどまでに魅力的なものだったのかと、ミステリに対する見方が180度変化した。
優しい文体に、優しい登場人物。どれをとっても自分にとって大切な一冊となっています。
 
・I・A様（33歳、女性）：
この本を好きだというと、ああ、ほのぼのしたやつね、とよくいわれます。が、この本より怖い話は読んだことがありません。人間の怖さが胸に突き刺さるのをラストの「空飛ぶ馬」で中和してくれているだけです。怖さと優しさの振り幅が最高の一冊だと思います。
 
 

アイザック・アシモフ『黒後家蜘蛛の会〈１〉』に寄せられたコメント。

・S・N様（46歳、女性）：
実はアシモフの最高傑作はSFではなく、こちらの方ではないかとこっそり思っています。初読したのは大昔だったのですが、未だに色褪せない本です。
 
・M・T様（46歳、女性）：
初読は学生時代、その後復刊されているのを書店で見かけ、衝動的に全巻購入。何度読み直しても、そのたびに新たな発見がある、不朽の名作だと思います。