東京創元社60周年

 

「わたしと東京創元社」読者投稿エッセイ 第2弾 M.K.様

 

読者の方々からお送りいただいた東京創元社創立60周年記念エッセイ「わたしと東京創元社」の中から、東京創元社創立60周年企画実行委員会メンバーで厳正な(?)選考を行い、見事選ばれた8作品について、順次ご紹介させていただきます。

 

第2弾は「M.K.様」です。

 


「わたしと東京創元社」 M.K.様(読者)

 

50年以上前にタイムスリップして日本の本屋さんに行って文庫コーナーに立ち寄ってみると、無味乾燥な所だったんだと実感するでしょう。

新潮文庫も角川文庫も岩波文庫と同じでイラストカバーがなく、パラフィン紙がカバー代わりでした。

 
火星のプリンセス

そんな中で、創元推理文庫だけは異彩を放っていました。文庫にイラストカバーを付いていたのでした。

 

当時は小学生でしたが、非常に新鮮で,イラストカバーを見ているだけでワクワクしていました。その中でも魅力的だったのが武部本一郎さんがデザインした火星シリーズでした。

小学生でしたので、買うのが憚れるようなイラストでした。中学生になって初めて買って、ストーリーとイラストに魅了されたのを思い出します。

 

また、真鍋博さんのレンズマンシリーズも印象的でした。真鍋博さんのレンズマンシリーズが復刊されれば必ず買いますのでよろしくお願いします。