現代アメリカ異世界ファンタジイの女王
マーセデス・ラッキー
〈ヴァルデマール年代記〉の世界へようこそ!

●〈ヴァルデマール年代記〉とは?

 アメリカのファンタジイ界で女王の名にふさわしいマーセデス・ラッキーが精力的に書き続けている、ヴァルデマール国を中心とした壮大な異世界ファンタジイのシリーズ。世界設定はそのままに、時代や主人公を変えながら、おもに3部作仕様で書かれたサブシリーズは現在までに8つ以上。それらを総称して〈ヴァルデマール年代記〉と呼びます。建国紀元前1000年から建国紀元後1376年にいたるまで、2000年以上にわたる世界構築をこころみており、今後いかようにも発展の余地をのこした、作家ラッキーの野心的なシリーズといえるでしょう。

 いまのところ、本文庫でお楽しみいただけるのは、建国紀元後1270年あたりの女傭兵コンビ/タルマとケスリーのシリーズ(2部作+短編集)。その100年後、ケスリーの孫娘ケロウィンが登場する単品『運命の剣 上下』。そして、2003年11月、新たな3部作〈ヴァルデマールの風〉の第1部にあたる『宿命の囁き 上下』が刊行されました。新ヒロイン、王女のエルスペスと、シリーズ初のヒーロー〈暗き風〉の物語の幕開けです!

ヴァルデマール年代記
●最新刊『宿命の囁き 上下』〈ヴァルデマールの風〉第1部 宿命の囁き・下 宿命の囁き・上

 アンカー王との戦いに勝利してから5年、ヴァルデマール国で王女エルスペスが刺客に襲われた。一命はとりとめたが、暗殺者は魔法によって送りこまれた可能性が高く、強大な障壁を誇るこの国では起こるはずのない事態。危機感を覚えたエルスペスは自ら魔法使いを探す旅に出た。──いっぽう、“ペラジールの森”では、元魔法使いの〈暗き風〉が憂えていた。一族が去り、谷が死んだように静かなのは、自分の起こした事故のせいだと。以来、魔法を使うことをやめ、通り名も変えた。森に迷いこんだエルスペスを救ったとき、〈暗き風〉に重大な変化が……。緻密に構築された世界が徐々に明かされる、〈ヴァルデマールの風〉新3部作の幕開け。(2003年11月刊)


●初めてお読みになる方へ──マーセデス・ラッキーの既刊紹介

『女神の誓い』 女神の誓い

 女剣士タルマと女魔法使いケスリーが運命的に出会い、女ふたりで傭兵稼業に手を染める、という前代未聞のコンビが誕生。ふたりは〈血の誓い〉を立て、山賊に皆殺しにされたタルマ一族の復讐を果たし、〈鷹の子ら〉一族の再興を誓ったのだった。傍目には変わり者の遊牧民タルマと、魔法の剣(傷ついた女性に反応、いついかなるときでも助けにいかなければならない!)をたずさえた、これまた不思議な魔法使いケスリーは行く先々で耳目を集め、厄介な吟遊詩人のへぼ歌によって伝説化され、ギャップに悩まされる。(1995年11月刊)

『裁きの門』 裁きの門

 一族を再興し、それを維持していくためには資金が欠かせない。ゆえにタルマとケスリーの傭兵稼業はまだまだつづく。名高い傭兵隊〈太陽の鷹〉への入隊を試み、推薦状を片手に向かったふたりの運命は? ケスリーには生涯の伴侶との出会いという大きな変化も訪れる。(1996年5月刊)

『誓いのとき──タルマ&ケスリー短編集』 誓いのとき

 タルマとケスリーの物語、そもそものはじまりは短編「剣の誓い」(『女神の誓い』所収)だった! 本短編集には長編である前2作の裏話や、外伝(日本版のみ)も含まれ、エピソードの尽きないふたりの魅力を余すところなく伝えてくれる。(1999年10月刊)

『運命の剣 上下』 運命の剣・下 運命の剣・上

 女傭兵コンビ〈タルマとケスリー〉の時代から約100年後の世界。女魔法使いケスリーの孫娘ケロウィンを主人公とした単独作。タルマとケスリーは明らかに100歳をすぎたいまも「健在」、豊富な知識と経験を若きケロウィンにしっかり伝授し、彼女を傭兵として独り立ちさせる役目をになう。活動的とはいえひとりの少女にすぎなかったケロウィンが、一人前の傭兵として、楽ではない人生を歩み始める。彼女が直面する、立場のちがいを超えた恋のゆくえも大いに気になるところ。舞台はひろがり、ヴァルデマール国の姿が見えはじめる!(2001年12月刊)

(2003年11月15日)

新しい異世界ファンタジー・シリーズ、ロビン・ホブ〈ファーシーアの一族〉開幕!

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