― 本格ミステリ―
犯人当てリレー小説の問題編を残し、自殺した推理作家。その小説は、半年前に実際に起こった事件を綴ったものだった!? 『模倣の殺意』の著者の最高傑作が全面改稿で甦る!
「月夜の晩に火事がいて」というわらべ歌どおりに起こる怪事件。『ミミズクとオリーブ』『嫁洗い池』の主婦探偵シリーズでお馴染みの直木賞作家・芦原すなお初の本格長編推理。
木乃家に現れた二人の包帯男が、共に数年来消息不明だった長男だと名乗る。本人を見極めようとする間にも、外来者を巻き込んだ変事が続発。北辺に建つ邸に胚胎する悲劇とは。
天文部の合宿の夜、学校で殺害されたわたしの姉。男性化候補の筆頭だった優等生の姉が、どうして? 注目作『月の扉』の著者が放つ、ロジックが冴える破天荒な本格ミステリ!
〈導師〉と名乗る男に拾われたストリート・キッズたちはロックバンドを結成する。 そして十年後、未曾有の惨劇が始まった! 横溝正史賞優秀賞受賞作家のアナーキー な傑作。
洋館の密室からブリッジ愛好家の女性が消えた。奇妙に緊迫したゲームの裏に隠されていた意図とは何だったのか? 少年探偵・牧場智久、震撼の事件。〈ゲーム三部作〉第三弾。
霊媒師の予告殺人、全ての家具が外に出された状態の家で死んでいた男、レオナルドの鏡文字、美形の芸術家探偵、そして〈読者への挑戦〉。鮎川賞作家、渾身の本格探偵小説!
七月七日午後七時に服毒死を遂げた新進作家。密室、アリバイ、盗作……様々な要素を絡め、著者が自信を持って仕掛ける超絶のトリック。記念すべきデビュー長編の改稿決定版!
大安の日ごとに現れては、つまらない物を盗む代わりに稲穂を残していく不思議な幽霊泥棒。雑誌連載のまま単行本化されなかった幻のシリーズ第三話が、装いも新たに甦る!
機密情報はどこに、オリエント急行内に消えた犯人は…など、数々の謎にふたたび挑む妊婦探偵・暮林美央。“バルーン・タウン”で起こる奇妙な事件をめぐる短編集第二弾!
弱小チームの明和学園野球部に超高校級と噂のピッチャーが転校してきて以来、奇っ怪な事件が相次ぐ。果たして犯人の狙いは何なのか? 東京下町を舞台にしたユーモア本格。
東京の下町を舞台に、落語に出てくるような人物たちの軽妙なやりとりと人情を絡めた本格的な謎解きの妙味。幕下力士、北ノ波の名推理は? 傑作ユーモア・ミステリ第一弾。
蔓延する禍々しい噂。その噂をなぞるように、土砂の中から発見された二つの死体。 一体何が起こっているのか? 少年探偵・牧場智久、困惑の事件。解説・詰将棋作成 =若島正
クリスマス・イブを駆け抜けた大事件のあと、大晦日に再会した瀬尾さんと駒子。ふたりのキーワードは“謎”。『ななつのこ』『魔法飛行』に続く、待望久しい駒子シリーズ第3作。
殺人事件の捜査話を肴に酒を飲みつつ碁を3局ばかり。そうこうしているうちに、佐村刑事が持ち込んだ謎をいとも容易く解いてしまう妙法寺の和尚。8編収録の安楽椅子探偵譚。
胸を一突きされて捨てられていた死体は、プロレスも格闘技もこなす新しいスター、カタナではないか?! 格闘技を真っ向から取り上げた初の本格ミステリ。期待の新人登場!
卒業論文を仕上げ巣立ちの時を迎えた主人公は出版社の編集者として社会人生活のスタートを切り、新たな抒情詩を奏でていく。語り手《私》と円紫師匠が登場するシリーズ第五作。
〈碁の鬼〉と呼ばれたベテラン棋士が、タイトル戦の最中に首無し死体となって発見された。奇妙な詰碁は殺人予告だったのか。IQ208を誇る天才少年・牧場智久、第一の事件。
江戸城雲見櫓に詰める亜智一郎は終日空を眺める雲見番。というのは世を忍ぶ仮の姿、実は将軍直属の隠密方である。尊皇攘夷の嵐吹き荒ぶ幕末、続発する怪事件を雲見番が解く!
東京都第七特別区、通称バルーン・タウン。人工子宮が一般化した世界の中で、それでも敢えて母体での出産を望む女性たちが暮らす、あらゆる……