ヨルノユメミノカワ

夜の夢見の川

12の奇妙な物語

シオドア・スタージョンG・K・チェスタトン
中村融


夜の夢見の川

ジャンル
ファンタジイ > 奇妙な味
ファンタジイ > アンソロジー
レーベル
創元推理文庫(F)

判型:文庫判
ページ数:380ページ
初版:2017年4月28日

ISBN:978-4-488-55505-4
Cコード:C0197
文庫コード:F-ン-8-3

装画:丹地陽子
装幀:東京創元社装幀室


内容紹介

その異様な読後感から〈奇妙な味〉と呼ばれる、ジャンルを越境した不可思議な小説形式。本書には当代随一のアンソロジストが選んだ本邦初訳作5篇を含む12篇を収めた。死んだ母親からの晩餐の誘いに応じた兄妹の葛藤を描くファンタスティックな逸品「終わりの始まり」。美しい二頭の犬につきまとわれる孤独な主婦の不安と恐怖を綴った「銀の猟犬」など、多彩な味をご賞味あれ。


目次

クリストファー・ファウラー「麻酔」
ハーヴィー・ジェイコブズ「バラと手袋」
キット・リード「お待ち」
フィリス・アイゼンシュタイン「終わりの始まり」
エドワード・ブライアント「ハイウェイ漂泊」
ケイト・ウィルヘルム「銀の猟犬」
シオドア・スタージョン「心臓」
フィリップ・ホセ・ファーマー「アケロンの大騒動」
ロバート・エイクマン「剣」
G・K・チェスタトン「怒りの歩道──悪夢」
ヒラリー・ベイリー「イズリントンの犬」
カール・エドワード・ワグナー「夜の夢見の川」


G・K・チェスタトン

1874年イギリス生まれ。作家、評論家。逆説と諧謔の大家として知られ、〈ブラウン神父〉シリーズに代表される短編推理小説は、コナン・ドイルの作品と並んで後世の作家たちに計り知れない影響を与えた。また長編『木曜の男』などに顕著な独特の幻想性により、現在でも熱狂的な読者を獲得している。1936年没。


中村融

(ナカムラトオル )

1960年愛知県生まれ。中央大学卒業。SF・ファンタジイ翻訳家、研究家、アンソロジスト。主な訳書に、ウェルズ『宇宙戦争』『モロー博士の島』、ブラッドベリ『万華鏡』ほか多数。創元SF文庫での編著に『影が行く』『地球の静止する日』『時の娘』『時を生きる種族』『黒い破壊者』がある。