笠井潔
（カサイキヨシ ）1948年東京都生まれ。79年にデビュー作『バイバイ、 エンジェル』で第６回角川小説賞を受賞。 ミステリ作家、伝奇作家として活躍する傍ら、精力的な評論活動を展開。 98年に『本格ミステリの現在』の編者として第51回日本推理作家協会賞を受賞、 2003年には『オイディプス症候群』『探偵小説論序説』で、第３回本格ミステリ大賞を、小説、評論・研究の両部門で受賞。 主な著作は『テロルの現象学』『哲学者の密室』『ヴァンパイヤー戦争』『魔』など。
探偵小説は第一次大戦という人類史上初の大量殺戮戦争に直面した後、開花した――とする持論を克明に跡付け、横溝正史から松本清張、中井英夫に至る……
往年の名女優を巡る連続切断事件に恐怖するパリ。現場に残された血の署名〈アンドロギュヌス〉を追う、矢吹駆シリーズ第３弾。
蒼褪めたる馬あり、これに乗る者の名は死……ヨハネ黙示録に見立てられた四重殺人が展開する南フランス。矢吹駆シリーズ第２弾。
パリのど真ん中に出現した首なし死体。警視の娘ナディアと不思議な日本人矢吹駆が謎を追う。笠井潔の出発点となった傑作長編推理。